韓国の体育授業には体育をしない日がある

2021年3月18日

昨日テレビでソフトボールが出ました。出演者はソフトボールの経験は「学生時代以来初めて」だと答える人もいましたね。学生時代?!と一人で驚いたら、夫が「ソフトボール知ってる?」と話かけてきました。ソフトボールはもちろん、知ってますが、それは日本の野球のアニメでソフトボールというものが出たからで、それを見なかったら知らなかったかもですね。😅

日本の体育授業

さき私が驚いたのは体育授業でソフトボールをやったということです。私が思ってるソフトボールはバット、グローブ、ヘルメットなどの道具が揃えないとできないし、バットにボールを当てることができないと成立しない難しいスポーツです。色々準備が必要だし、先生の指導がないと素人にはなかなかできないイメージなのに授業で?!

夫に話を聞いたら日本は体育授業でちゃんと習う感じでした。また、もう1つビックリしたのは小学校でプールがない学校はほとんどいないことです。水が嫌いな子や中学校以上になると思春期の子はプールの授業を受けない子もいるらしいですが、学校で水泳を習うことはすごく羨ましいことです。

韓国の体育授業

私が体育授業で一番やったのはドッジボールとキックベースボールです。男子は+サッカーですね。体育授業が始まると体操をやって、それからグラウンドを1~2周回ります。その後、「新学期が始まった頃、実技試験の期間」には日本と同じような体育授業をやりますが、全体的にこの期間は少ないですよね。😅

実技試験のためにやったので覚えてるのは縄跳び、跳び箱、バスケ、バドミントン、バレーボールなどです。実技でバスケやバレーなどの球技をやる時もルールを習ったり、プレイをするのではなくて、ただ、フリースローやトスを何個できるかやるだけです。

それ以外の時期では先生が女子にはバレーのボール、男子にはサッカーボールをくれます。それで男女分けてドッジボールやキックベースボール、サッカーをやります。たまに一緒にやることもあります。

韓国の学校でプールがある学校は私立の一部の学校だけです。韓国全国には6087個の小学校があって、たった70個の小学校(1.1%)にだけプールがあります。(ちなみに韓国では小学校初等学校と呼びます。)

でも、何年前から水泳をしなきゃいけない雰囲気になって、小学生は地域のプールを借りて「生存水泳」という授業ができました。これも全生徒の55%くらいだけ受けて、1年に10時間くらいなので、効果があるのか問題されてます。

体育をしない体育授業

韓国の体育授業はいつもこういう感じですが、体育の授業をしない時もあります。(たぶん、そうではない学校もあります。😣

体育授業の前にクラスの体育部長が今日はどこで授業をやるのか教えてくれます。グラウンドか教室か体育館か。(体育館で授業したのはほとんどなかったですね。)

体育館はない学校も多いです。学生数が100人以上の学校8,511個の中で体育館がない学校は2109個、全体の24.8%が体育館がないです。(2015年)

教室だと他の教科の先生が入ることが多いのです!!(体育だけではなく音楽、美術授業にも他の教科の先生が入ることもあります。)

テストが近づいてるのに、試験範囲まで授業できなかったと言って国語、英語、数学などの先生が代わりに入ってきます。これは韓国では良くあることで、ニュースの記事でも体力低下問題と一緒に載ってました。

他の教科の授業がなくても、テストの時期が近付いたら先生が「自習してね」と言うこともありますが、学生から先生に「自習させてください」と言うこともあります。先生は教室で自習監督になりますね。

まとめ

私は体育が苦手でその時間が嫌でしたが、日本の体育授業の話を聞いて本当に羨ましかったです。韓国で実技試験は授業態度はあまり反映されなくて、どのぐらい上手なのかを中心に評価します。なので、どんどん体育人が嫌になりましたが、日本では上手くやるのも大事ですが、頑張りも評価してくれることが学生からやる気をなくさない良い点だと思いました。

また、体育授業をしっかりおこなって、学生に色んな経験ができるようにしてくれるのも、韓国ではまだ期待できないので羨ましいです。