韓国海苔はそれだけではない!日本人が韓国のりに持ってる偏見!

2021年3月10日

のりは飽きることなしに、子供からたくさん食べてるおかずの一つです。朝起きてあまりご飯の気分ではない日でも、お母さんが海苔で包んでくれた炊き立てのご飯だけは食べた記憶があります。そのせいか今でも炊き立てのご飯を見るとすぐ海苔で包んで食べたくなります。

日本の海苔

私が日本の海苔を初めて食べたのは何年前に日本に旅行に来た時です。定食屋でご飯と海苔が一緒に出ました。韓国で食べた海苔を考えて食べた瞬間、あれ?となりましたね。初めて食べた日本の海苔は甘かったです。韓国では甘い海苔がないので、新鮮でしたが少し抵抗があって、その後日本で海苔をあまり食べなくなりましたね。😅

それが日本の海苔を初めて食べた感想でした。なので、ずっと日本の海苔は全部甘い物しかないと勝手に勘違いしました。

日本で生活してから色んな海苔と出会って普通の海苔の存在も知ることができました。でも、普通の海苔も韓国とは違います。日本の海苔の方が密度が高いです。韓国に比べて厚くて、固くて、透けてないです。味の違いはそこまで分からないです。

韓国の海苔

韓国海苔への偏見

私が「日本の海苔=甘い」とずっと思ってたように日本人も「韓国海苔=塩味付け」のイメージがあるようです。周りの日本の方に聞いたところ韓国の海苔は油ぽくて塩味と言われました。

また、テレビの番組で出た韓国の海苔も、味が付いてるのを示してる感じでした。日本で「韓国海苔」は韓国産の海苔ではなく、韓国の海苔でもない、「韓国海苔」そのまま固有名詞扱いされてる感じです。

韓国海苔の種類

でも、それは違います。韓国にも日本のように色んな海苔があります。韓国の海苔は架空方いよって「ゼレキム(在来海苔)、ドルキム(岩のり、磯のり)、パレキム(青海苔)、キムパプ用キム」4種類に分けます。(海苔は韓国語で김(キム)です。)

ゼレキム(재래김)

日本で言う韓国海苔(ドルキムもパレキムも味付けたものありますが)ゼレキム味を付けたものです。味付けた海苔は調味キムと言います。今は直接味付けて食べる人は少なくなりましたが、私が子供の頃には直接味付けて食べる人も多かったです。家でも海苔を買って来たら、半分は油を塗って塩をかけて焼きました。(良く使うのはエゴマの油です。)残りの半分は味付けはしないで、コンロの火で軽く炙り、ご飯をのせ、醤油に付けて食べました。

下の写真は海苔を焼く時使うものです。焼く時は焼き網やフライパンを使います。(焼き網を使った海苔は美味しいですが、コンロが大変になるので、うちはフライパンを良く使いました。)

韓国の市場に行くと即席焼き海苔の店があります。どこの市場でも一つは存在して、安くて美味しいです。物価が上がって、値上げしたかも知れませんが、普通は1袋2000ウォン3袋5000ウォンくらいです。

コプチャンドルキム(岩のり、磯のり)(곱창돌김)

韓国語は(コプチャン)ドルキム1つしか名前がないですが、
日本語では岩のり、磯のりで、2つの違いは天然と養殖の違いらしいです。(ここでは磯のりと書きます)

ドルは韓国語で石を意味します。石、岩に付いてる海苔です。ゼレキムに比べて海苔のあっちこっちに大きい穴があって、食感がザラザラします。でも、ゼレキムより香ばしいと言われてます。

ドルキムの中で1年に20日だけ取れない海苔がコプチャンドルキムです。コプチャンはモツのコプチャンです。海苔の形がコプチャンと似てて、その名前が付きました。

最初はただのドルキムが磯のりだと思いましたが、1年中20日しか取れないのを基に調べたら磯のりはコプチャンドルキムと同じなのが分かりました。韓国でもコプチャンドルキムはメージャーな海苔ではなくて、普通のドルキムより高級なドルキムとして販売されてます。

日本では磯のりが、高くて気軽に買えないと聞きましたが、韓国ではそんなに高くないです。また、日本と韓国は違う形で販売してます。日本の磯のりはばらばらにしてますが、韓国は普通の海苔と同じ形で売ってます。

左の写真は韓国から届いた50枚のコプチャンドルキムです。100枚単位で売ってたので、半分だけ送ってもらいました😅。値段は100枚で20,000~30,000ウォン(2,000~3,000円)くらいです。右の写真は普通のドルキムで調味キムです。夫の話ではコプチャンドルキムからは磯のりの匂いがするが、普通のドルキムは味が付いてるせいかは分かりませんが、あまり磯の匂いがしないと言ってたので、やっぱり普通のドルキムは磯のりと違うものだと思います。

パレキム(파래김)

パレキムは青のりです。パレの名前の由来は特にないようですが、韓国語のパラン(青い)と似てたので、調べたら青のりであってました。昔青のりは黒いゼレキムより商品の価値が落ちると言われて安い海苔として扱っていて、あまり食べようとしてる人もいなかったです。でも、栄養的に黒い海苔より良いのが知られて(カリウム6.5倍、カルシウム1.8倍、鉄分2倍)今は食べる人が増えてます。パレキムも他の海苔と同じ味付けてる物も販売されてます。

キムパプ用キム(김밥용김)

これが日本の海苔と一番違い海苔だと思います。普通のキムは薄いため、キムパプ(のり巻き)を作る時切れたりします。キムパプ用の海苔は他の海苔に比べて厚さがあります。ただ、日本の海苔よりは柔らかい感じがします。

海苔のサイズ

韓国の海苔はこの3種類(全張、食卓、お弁当)の海苔が一般的な海苔の大きさです。「全張海苔」の全張は完全な紙1枚の事を意味して、A4サイズの海苔です。この海苔は面倒ですが、自分で切ります。2人家族では1回で全部食べるのは無理なので、残りはタッパーに入れて保管します。海苔は常温ではすぐ湿気るので、保管は冷凍庫がお勧めです。まだこのサイズの韓国海苔は日本で見てない気がします。😣

「食卓海苔」は残りを心配しなくていい量だし、切ってあるので便利です。最後は「弁当海苔」です。食卓海苔は全張海苔を切ったもので味も食感も一緒ですが、お弁と海苔はペチャンコしてます。小さいので良くお弁当にも入ってたし、給食でも出ました。

まとめ

日本では固有名詞になってる韓国海苔ですが、油と塩を塗ってる物だけが韓国の海苔ではないです。もちろん、韓国でも味付いてる海苔のことを「調味キム」ではないただの「キム」と呼ぶし、味がついてない海苔のことを「センキム(生海苔)」と呼びます。

韓国にも色んな海苔があるので、韓国旅行で海苔を買う時に、味付け可否、海苔の種類、サイズをちゃんと確認すると良い買い物ができると思います。

ちなみに韓国で有名な海苔のブランドは「대천김(大川、テチョン)」「광천김(広川クァンチョン)」です。「성경김(成京、ソンギョン)」も美味しいです。