ワタリガニ、日本ではただの出汁用?韓国は違う!
久しぶりにスーパーでワタリガニがあったので、買って来ました。日本のスーパーでは色んなカニの種類が出回って初めて見るカニもあります。
以前にも書いたことありますが、韓国でカニ=ワタリガニなので、一番見るカニはやっぱりワタリガニです。たま~にキンクレプ(タラバガニ)とズワイガニがあるくらいです。私はこういうカニは店で食べたことはありますが、スーパーで買って食べたことはありません。(他の家庭は違うかもしれません。)
代わりにワタリガニはスーパー、市場また産地まで行って買ってきたこともあります。家でカニ食べようと知り合いを呼んで食べたりもしますが、その時のカニはすべてがワタリガニです。
料理
夫に聞いた話では日本の場合ワタリガニを出汁用として使う人が多いらしいです。また、ワタリガニのパスタを食べたことがあります。それ以外に日本でワタリガニを使った料理はまだ見たことないですね。。日本ではワタリガニは身が少ないイメージなので、韓国ほど食べないと聞きました。蒸して食べるならワタリガニよりズワイガニの方を食べるのが日本のイメージです。
それに比べて韓国でのワタリガニは色んな料理があります。定番の食べ方は蒸しワタリガニです。それ以外はカンジャンゲジャン、ヤンニョムゲジャン、コッケタン(鍋)、コッケチム(辛い料理、もやしと一緒に食べる)、ゲグクジ(キムチを入れた鍋料理)などがあります。
オスとメス
ワタリガニのオスとメスは「ふんどし」と「爪」で簡単に見分けることができます。(韓国ではふんどしを「ベ(お腹)」爪をジプケ(トング)と言います)
オスのふんどしは細長いです。メスはふんどしが丸いです。爪もオスは細長いですが、メスは短く広いですが、。実際スーパーで見る時はつめがないワタリガニもあったりするので、ふんどしで見分けるのが簡単です。
ワタリガニ、オスとメスどっちが美味しい?
ワタリガニの産卵期は6-8月くらいです。(この時期韓国ではワタリガニを取るのが禁じられてます。)それで3-5月には内子がたくさん入ってるワタリガニを取れますので、内子が好きな方はこの時期のメスのワタリガニをお勧めします。
私は1月にワタリガニを食べましたが、メスにもしっかり内子が入っていました。これからは内子がたくさん入ってるワタリガニが出てくると思います。
逆に9-10月になるとオスのワタリガニが美味しいです。メスのワタリガニは産卵期直後なのであまり美味しくないと言われてます。
選び方
以前、冬に韓国に行ったときに市場でワタリガニを売ってました。写真のように「内子入ってますよ」と甲羅を取って見せてましたが、なんか怪しくて甲羅を取ってるのと取ってないのどっちも買ってきたら、取ってないワタリガニには内子が入ってないものがほとんどでした。内子が食べたい方は注意が必要です。
あくまでも参考程度ですが、内子が入ってるかないかはワタリガニの足に隠れてる胴体の方を確認したほうがいいです。ここがオレンジ色になってるワタリガニは内子が入ってます。
蒸しワタリガニ
韓国の定番のワタリガニ料理は蒸しワタリガニとカンジャンゲジャンですが、カンジャンゲジャンは少し手間がかかるので直接作る人は多くはないです。でも、蒸しワタリガニはたくさんの人が食べてます。ワタリガニの足にはズワイガニのような身は入ってないですけど、意外に胴体に身が入ってます。(身が半分しか入ってない時期もあるので、気を付けてください。)蒸して食べると甘くて香ばしい身を味わえます。
蒸し方
1.たわしを使ってワタリガニをしっかり洗います。特に足に隠れてる胴体がきたないことが多いです。
2.鍋に蒸し器を入れて蒸し器のすぐ下まで水を入れます。(100均の物で充分です。)
3.蒸し器の上にワタリガニのふんどしが上向きに置きます。(カニ味噌が落ちないように)
4.強火で蒸して水が沸騰したら、水があふれないくらいに火を少し弱くします。
5.それから20-25分程度蒸します。
6.ワタリガニを出して切って食べます。ふんどしを取ってワタリガニを甲羅から分離します。すると、たまに黒いものが付いてるカニがあります。カニが食べた砂、泥の可能性があります。その部分だけを気を付けて水で少し洗ってください。
7.ワタリガニのエラも取ります。(韓国ではエラを取ったことなかったですが、魚好きな夫がエラが汚いと言ってるので…最近はずっと取って食べてます。😅)
8.ハサミで胴体を半分に切ってそれをまた半分に切ります。足も切ります。
私はワタリガニが大好きなので箸で身を全部取って食べますが、すごくめんどくさいのでかぶって食べても大丈夫です。むしろ韓国でもがぶって食べる人のほうが多いです。ただ、私はステンレス製の箸を使ってるのでまあまあ取れますが、以前木の箸を使ったときには苦労しました。
まとめ
この時期のメスのワタリガニは内子が入っているので、ズワイガニに引け劣らないほど美味しいです。内子がはいってるかどうかしっかり見分けて食べてみてください。内子はズワイガニより濃厚で美味しいと思います。
ワタリガニは意外に胴体に身がけっこう入ってるので、蒸して食べるとすごく美味しいです。韓国では食べた後に甲羅にご飯、ごま油を入れて混ぜて食べる人も多いです。ちなみにカニの味噌の色は黄色、緑、黒があります。ワタリガニが何を食べたかによって味噌の色が違います。一番美味しいのは黄色の味噌で、次は緑、黒の順で美味しいらしいです。
ズワイガニやタラバガニよりも安価で、手軽に手に入れることができます。